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風に向かって立つライオン

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― 一人の日本人として川坂さんにエールを送ります ―
「なんとかの秋」を向かえ、いかがお過ごしでしょうか?弊社もお客様各位のご期待に応えるべく益々精進して参ります。さて、国際貢献が叫ばれる今日、新聞 発表にもありましたとおり弊社の川坂がジャイカを通じてスリランカに建設機械の整備・技術指導を2年間実施することになりました。私もこの話は2年越しで 聞いており前年は諸事情により見送りとなりましたが今回念願叶っての出撃となりました。まさに弊社の掲げる「グローバルコミュニケーション」の方向性にある整備指導なわけですが、私などは所謂「ボランティア」に全く理解がないので、「お金をもらえない」と聞いたとき「えっ、なんで??」と発してしまいまし た。

 さだまさしの歌に「風に向かって立つライオン」というのがあります。その一節に「僕はやはり来てよ かったと思っています 辛くないと言えば嘘になるけど しあわせです あなたや日本を捨てた訳ではなく  僕は「現在」を生きることに思い上がりたくない のです ・・・ 僕は風に向かって立つライオンでありたい 」というのがあります。川坂さんはライオンというよりはラッコみたいな感じですがとにかく慈善 行為に従事する日本人の雄雄しくも孤独な感情を表したいい歌詞だなと思います。とにかくストイックです。

 私は今、「ボランティア」にときめきを感じません。価値あるものを提供するならばそれに見合う対価 を要求するという考え方です。長い目でみれば開発途上国に対しての支援というものは日本の国益につながるのかもしれません。ただそれが個人の短期的な犠牲の上に成り立ってはいけないと思うのです。個人をライオンにしてはいけないのです。仕事は「精神修行の場」ではないはずです。

 「空を切り裂いて落下する滝のように 澱みない命を生き」ている川坂さん。2年の指導を終えて凱旋 帰国を果たしたとき、川坂さんががっかりしないようにトモエ自工を国際的に価値のある企業に成長させておきたいと思っています。川坂さん、日本製の建設機 械の凄さをスリランカの人たちに教えてやってください。そしてその機械を通して日本という国の素晴らしさをスリランカの人たちが感じるといいな。がんばれ!!