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『G-stand』制作秘話 [side: A]

(株)トモエ自工では節目となる創立30年を経て、シンボルマークとロゴ、「ブランドスローガン」を一新しました。その制作を手掛けたのは群馬県高崎市を中心に国内外でデザイナーとして多彩な活動を展開する「Maniackers Design」主宰の佐藤正幸さん。今回の制作にあたり、佐藤さんに苦労した点などを「制作秘話」として伺いました。

『G-stand』 ブランドスローガンはこちら

佐藤正幸さんへのQ&A

Q.今回、シンボル(マーク)、ロゴタイプを手掛けたきっかけを教えてください。

トモエ自工の木村社長から2015年4月、弊社Maniackers Design宛てにメールが届きました。内容は2014年3月に出版した著書『日本語デザインフォント』に収録されている弊社フォント《MDKette》をトモエ自工社名のロゴ等に使用したいという内容でした。早速、トモエ自工のWebサイトを覗いてみると、たいへん興味深い会社と感じましたので単純にフォントを使用して頂くのではなく、トモエ自工オリジナルのデザインとしてしっかり丁寧にマークとロゴタイプをデザインするべきなのではと考え、こちらから木村様に逆提案させて頂き、幾度かのやりとりを経て正式にデザイン作業を受注する事になりました。

『日本語デザインフォント | デザインワークに使える和文セレクト書体集』

Q.最初、シンボル(マーク)、ロゴタイプのデザインを頼まれた時、どう感じましたか?

Maniackers Designは多種多様なロゴデザイン、フォント制作を今まで手掛けてきましたが、トモエ自工のような建設機械関連事業という「硬い」業態とは今までやりとりした事がなかったので、そのような会社様からフォント使用の打診が来た事、社長の木村様が著書『日本語デザインフォント』を購入されていたという事、トモエ自工様がフォントの使用を通じて会社のイメージ戦略を大事に考えているという事などに驚きと嬉しさを感じました。前向きに取り組んでいく気持ちになりました。

Q.トモエ自工という会社についてはどう思いました?

全く詳しくないのですが、油圧クレーン車や建設機械重機を見るのは幼少の頃から好きでなんとなく憧れがありました。トモエ自工はそのような建機を国内外において幅広く取り扱う会社様であり、WEBサイトやブログなどを見るととても楽しい雰囲気が伝わってきて感心しました。

打ち合わせの為、木村社長と都内でお会いした際にもいろいろと多岐に渡りお話させて頂き、フォントに込める思いや期待、自社の理想とするイメージ像、トモエ自工様の海外事業でのエピソードなどお聞きしてとても楽しかったです!

今度は機会があれば是非、横浜の営業本部までお伺いしたいと思っています。クレーン車に関して言えば、私自身、自動車も大好きなので、運転中にクレーン車などにすれ違ったりすると実際に自分が運転席から景色を眺めてみたい!運転してみたい!といつも思います。

Q.どのようなコンセプトで作成に当たられましたか。

木村社長から「こだわりの伝わる」いくつかのテーマ、お題を頂きました。

  • Maniackers Designのフォント「MDKette – Regular」を基礎にデザインする。
  • 「クレーンのフック」「重力に抗う」「トモエの頭文字(T)」「同時代性」「鋼鉄の質感」などのキーワードを念頭にデザインする

-などでした。

トモエ自工オリジナルフォント、ロゴ、マークとも「フック」のイメージをふんだんに取り入れました。右上に延びていく、成長していく、重力に抗う様子も表現に盛り込めたと思います。装飾的になりすぎず、可読性にも十分配慮しました。ロゴ全体の縦線を太く、横線を細くしたことで、安定感も感じられるデザインになったと思います。

Q.制作にあたり、どんな点が苦労しましたか?

ロゴタイプに関しては基礎とするフォントがあったので、苦労せずにスムーズにデザインできました。ロゴタイプの制作は数日でしたが、マークは時間をいただき作り込みました。膨大な数を考え、これで行こう!というデザインに仕上がるまでには約1ヶ月ほどかかりました。

トモエの頭文字である「T」を45度の角度をつけて配置しました。「T」をそのままの状態でデザインしようとすると安定感が出ませんが、傾けることで、右上に延びていく、成長していく、重力に抗う―といったコンセプトを表現できると考えました。また傾けた「T」からは「人」という文字をイメージできると思い、トモエ自工様の「人」を大事にする思想にも配慮しました。複雑なマークに見えるようで、極力シンプルな表現になったと思います。ロゴタイプ、マークともバランス良く構成でき、普遍的な魅力を持つものが表現できたと感じています。

プロトタイプが出来上がったときは、これしかない!というデザインに仕上がったと確信し、決め込みの1案のみを木村社長にご提案させていただきました。その後、数回のやりとり、微調整を通じて納品となり、とても嬉しかったです。

ボツとなったシンボルマーク
ボツとなったシンボルマーク

Q.現在、力を入れていることと、今後の活動予定を教えてください。

Maniackers Designは20年以上に渡って、群馬県内に拠点に国内外において様々なデザイン活動を行ってきました。これからも地元群馬での様々な活動もしっかり行いながら、ローカルとグローバルを常に意識し、世界を見据えてクオリティの高い、デザインやプロダクトを生み出して行きたいと思っています。今回のトモエ自工様依頼のロゴ、フォント制作を通じて、弊社の今後の活動に必ずや思ってもみない楽しい影響が顕れると期待しています。今後ともよろしくお願い致します!!

masayuki_sato
*佐藤正幸(Maniackers Design)読み:マニアッカーズデザイン

プロフィール
1974年群馬県生まれ。1995年Maniackers Design設立。
高崎市を拠点にジャンルレスなクライアントワークと並行して、オリジナルのプロダクト、アートワークの制作や展示も頻繁に行っています。著書に『日本語デザインフォント』『ロゴづくりアイデア大全』『DESIGN FONT MANIA』など多数。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽくィ」のプロジェクトも展開中です。NPO法人 JOMO UNIVERSITY NETWORK(ジョウモウ大学)の企画・運営にも携わっています。

Maniackers Designホームページ http://mksd.jp
おたふくま ぽくぽく http://pokupoku.info
ジョウモウ大学 http://jomo-univ.net

Published in対話そして探求