鶴の恩返し

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クレーン、クレーンと気軽に呼びますけどね、あなた。「クレーン」のつづりを知ってのことか! まあ知っていても、威張らなくていいですけど。CRANEと書きます。

 

それじゃあ、語源って知ってます?

 

それは「鶴」。そう「鶴は千年、亀は万年」の鶴です。縁起のいい動物です。首の長いところが、クレーンをほうふつとさせますね。さまざまな場所でものを吊り上げるクレーンと優雅な鶴が同じ単語なんて、ユニークな感じがします。

 

でも、ふと思ったんです。鶴というか鳥類と、クレーンには共通項があるって。鶴(鳥)にしろクレーンにしろ“ライバル”は重力なんですよね。地球上のあらゆるものに影響を及ぼす力が重力(G)です。鳥類は風もうまく利用しながら重力の束縛を逃れ、空中を舞う。クレーンはもろに重力がかかっている物体を引き上げる。

 

トモエ自工の新しいブランドスローガンは「G-Stand」。直訳すると「重力に抗う」となるでしょうか。HPを見てくれた人はご存知の通り、「現状維持しない」「長いものに巻かれない」という硬派なスタンスも表現しているんです。

 

時代に乗る―っていえばどこか格好良さそうですが、でもそれって、自分がない、みんなと一緒ということと同じじゃないですかね。重力がみんなに作用するのと同じです。個性個性っていいますけどね、人間そんなに違いがあるもんじゃないですよ。個性個性って叫ぶことが逆に没個性につながるんじゃないんですかね。

 

クレーンなのか鶴なのか重力なのか人生観なのか、よく分からなくなってきましたが、まあ、鶴=クレーンとすると、クレーンも恩返しはきちっとするということですわ。だから大切に扱いましょうね。

 

ちなみに豆知識。哺乳類の大半は首の骨は7本。首の長いキリンも7本です。一方、鳥類は十数本あるんですって。

 

 

ザクとはちがうのだよ、ザクとは!