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『理不尽から秩序へ』 2013年 年頭に際して

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2013年、明けましておめでとうございます。
素晴らしい新年を大切なご家族と共に迎えられたこと心よりお喜び申し上げます。本年も弊社トモエ自工、何卒宜しくお願い致します。

私も現在の職に就きまして10年目を迎えることとなりました。これも常日頃からご指導、ご支援、ご縁をいただいている全てのお客様のお陰とこの場を借りまして厚く御礼申し上げます。不惜身命、日々精進して参ります。

2013年年頭に際し、私がお世話になっているクレーンリース業界の最重要課題は「作業単価の改善」であると認識しております。今年こそ「やっても儲からない」この状態を打破、改善しない限り業界の健全化、継続化は無いと思っています。

「クレーンリース業」は物が無重力で浮かない限り世の中に必要なジャンルです。世界の「都市化」「快適性の追求」には不可欠な存在です。

日本市場に限って言えば現在仕事の量とクレーン車の総量のバランスは取れていて一年の中の調整期(5月~6月)を除けば25t吊を中心とした汎用機は常に仕事のお引き合いを頂いている状態であると思います。

なのに、なぜ、「ゼネコンさんの言う理不尽な金額」でクレーン作業を受注するのでしょうか?「しなくてもよい受注競合」をするのでしょうか?

クレーン屋が値段を下げてる?そうは思いません。発注者(主にゼネコン)が不当に低価な料金を指値してくるのが原因です。一般の常識ではこれを「下請け虐め」といいます。

じゃあ、ゼネコンさんが自社の機材センターで油圧クレーンを保有してオペレーターを正社員で雇用し育成し教育し管理し作業をやればいいんですよ。「安全」「安全」ってすごくうるさいんだから。

なんで、他社(下請け)に作業を依頼するんですか?自分でクレーン保有しないんですか?

「今の作業単価だと自社保有では採算が合わない」って判ってるからでしょ?大学出て頭いいんだから判ってるでしょう。

でも、「現場にはクレーン車が必要である」と「最近なんだかクレーンが見つかりにくい」と。でも更に「安く使いたい」「現場の利益は確保したい」と。ま た、「事故(問題)は起こしたくない」「自分(現場)の都合(予定)に合わせてタイムリーにクレーンをチャーターしたい」と。そして、「クレーン会社がど のくらい経営が大変か」なんて考えたことはない。エリートのあるべき姿ではないんじゃないですか?上場企業の方は「紳士」であって憧れの対象であるはずで す。

50t吊のクレーン車の価格は1台6,000万円くらいです。25t吊は3,000万円くらいです。金利別です。
オペレーター一人の維持費は年間1,000万円以上です。車庫代、保険代、燃料代(価格高騰中)、車検、クレーン検査などの維持費、整備、修理代も別途か かります。いずれも高額です。社会保険の加入も義務付けになりました。度重なる排ガス規制の段階的な実施でクレーンの買い替えも不可避です。銀行はお金を貸してくれません。決算書の内容が最悪だからです。

私は年間を通していろいろなクレーンリース会社の代表の方と面談しますが「できれば他に商売があるなら商売を変えたい」「自分の子供にはこの仕事はしてほしくない」「借金がなかったらこの仕事は辞めたい」というお話ばかりですよ、ゼネコンさん。

クレーンリース業は「赤字」です。「勝ち組」もいません。

かろうじて「倒産」しないのは機械の資産価値が海外からの需要のため維持されているからで、クレーン車の切り売りで経営を繋いでいるだけです。クレーン車 の転売益は「営業外収益」ですよ。「本業」は維持できない水準です。ゼネコンさんのせいです。不当に圧力をかけるからです。

「仕事を請けるほうが悪い。採算が合わないのなら仕事を断ればよい。」って思ってますか?そう、できなくしてるのも他ならぬゼネコンさんでしょ。半ば脅迫ですよ。

現状の作業料金から当面それぞれ最低20%引き上げてください。冗談ではありません。

近いうちに、クレーン車があなたの現場に来なくなります。頭いいから判るでしょ。

すいません、新年から熱くなってしまいました。クレーンリース会社は本当に可哀想です。どなたも蔵なんか建ててませんよ。大儲けしてリゾートに行きたいと か思ってないですから。世の中に必要な仕事は「やりがいのある仕事」でなければなりません。それには「夢と希望と少しのお金」が必要なのです。私はゼネコ ンさんの中にいる真のエリートの方々に期待しているのです。信頼しているのです。

今年もクレーン業界の「安心」「安全」のサポートに全力を尽くして参ります。クレーン業界の方々、クレーン作業を通じて世の中のいろいろな夢や希望を形造る仕事を共に頑張っていきましょう!!

Published in対話そして探求