―入手のいきさつ―
タダノに勤めていたころ、強制的にそして一方的に渡されたものです。感想文を書けとか、そういうことはな かったのですが、さすがに捨てるに捨てられず「秘蔵」の存在に・・・。直筆のサインはタダノさんの本社を表敬訪問した際、「最高顧問より是非、直接お言葉 を頂きたい」との要望を本社サイドに伝えたところ、「サインするから勘弁してくれ」との回答で、頂いたものです。
―存在意義とその普遍的価値について―
「創造の１０年」は1962年から1968年までの多田野弘（株）タダノ最高顧問の姿勢、そしてその奥底にある理念を書き表した不朽の名著です。とくにお 奨めは「ど根性」「汝自身を知れ」「しごき」「創造とは何か」あたりでしょうか。現代に生きる我々の魂を鷲掴みにし、揺さぶってきます。さすが鉄人レース に出るだけのことはあるな、と。
そして「続。創造の１０年」ですが、これは1969年から1979年までの最高顧問が円熟期に入ったその経営理念・思想を余すところ無く語るかたちとなっ ています。そのいちいちを読むにつけ、まさに今現在タダノのホームページ上において展開されている「航海日誌」に相通ずる普遍的な精神的支柱がそこにあり ありと有るわけです。